マイ・グラティチュード・ジャーナル

感謝記録を続けると、物事の「受け止め方」が穏やかになる

Tags: 感謝記録, 心の変化, 習慣化, 日々の気づき, 受け止め方

日々の生活の中で、私たちは様々な出来事に遭遇します。予定通りに進まないことや、思いがけない出来事に、つい心がざわついてしまったり、少し否定的な気持ちになったりすることもあるかもしれません。もちろん、それは自然な心の反応です。

しかし、もし日々の出来事に対する心の受け止め方を、もう少し穏やかに、そして少し前向きにできたらと感じることはないでしょうか。感謝の記録というシンプルな習慣が、その一助となる可能性があります。

なぜ感謝の記録が心の受け止め方を変えるのか

感謝の記録は、何か特別な出来事や大きな成功に対してのみ行うものではありません。日々の暮らしの中にある、ごく小さな良いことや、当たり前だと思っていることに意識を向ける習慣です。

この「意識を向ける」という行為が重要です。私たちは普段、無意識のうちに特定の情報を選んで受け取っています。例えば、少し大変だった出来事や、気になることに注意が向きやすい傾向があります。感謝の記録は、意図的に良い点や恵まれている点に焦点を当てる練習になります。

この練習を続けることで、私たちの心は「良い点を探そう」「そこに意識を向けよう」という働きを少しずつ身につけていきます。これは、心理学で言うところの「注意の焦点」の変化や、「リフレーミング」(物事の捉え方を変えること)に関連する考え方と言えます。難解な理論を理解する必要はありません。要は、日々の記録を通じて、自然と良い面に気づきやすくなる、ということです。

記録を続けることで生まれる静かな変化

感謝の記録を始めたからといって、すぐに全ての出来事を肯定的に捉えられるようになるわけではありません。心がざわつく出来事に遭遇すれば、やはり一時的には動揺することもあるでしょう。

しかし、記録を習慣として続けていくうちに、ご自身の内面に静かな変化が生まれることに気づくかもしれません。

それは、出来事に対して反射的に否定的な感情を持つだけでなく、少し間を置いて「でも、この出来事を通じて〇〇な点もあったな」「これは△△につながるかもしれない」といった、別の側面にも目を向けられるようになる、という変化かもしれません。また、「〇〇という状況は残念だったけれど、そのおかげで△△という良いことに気づけた」といった、出来事全体を少し広い視野で捉えられるようになることもあるでしょう。

感謝を記録するための手軽なヒント

感謝を記録する際に、難しく考える必要はありません。特別な出来事を待つ必要もなく、感動的な文章を書こうと気負う必要もありません。

例えば、

これらはほんの一例です。大切なのは、「良い点」や「ありがたい点」に意識的に目を向け、それを言葉にしてみることです。

また、記録の方法も自由です。紙のノートでも良いですし、スマートフォンやパソコンで手軽に記録できるツールを活用するのも一つの方法です。ツールを使うことの利点は、場所を選ばずにすぐに記録できたり、後から簡単に振り返ることができたりする点にあります。日々の習慣として無理なく続けるために、ご自身にとって最も手軽な方法を選ぶことをお勧めします。

穏やかな心のゆとりへ

感謝の記録は、日々の出来事に対する心の受け止め方を、劇的に変える魔法ではありません。しかし、この習慣を続けることで、私たちの心は少しずつ、良い点や感謝できる点に自然と目が向くようになっていきます。

それは、出来事の全てを肯定することではなく、大変なことの中にも小さな良い点を見つけたり、困難な状況から何かを学んだりする心のゆとりを育むことにつながります。

日々の感謝を記録する習慣を通じて、あなたの心が少しでも穏やかになり、日々の出来事に対する受け止め方が静かに変化していくことを願っております。